変形性膝関節症とは|発症原因と運動療法での治療について

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はじめまして!富山県富山市にあるトレーニングジムを併設した接骨院、「けんとれ接骨院」院長の山崎けんとです!

このけんとれ通信では、学校の部活やスポーツクラブで頻繁に運動する学生さんや、身体の不調に悩む大人の方に向けて、身体や症状に関する正しい知識と対処法についてお伝えしています。

この記事のまとめ

  • 変形性膝関節症は、加齢と体重増加が主な原因
  • 接骨院や病院でないと、正確な診断はできません
  • 変形してしまった骨はもとの状態には戻らないため、早めにご相談を

突然ですが、

  • 痛くて正座できない
  • 歩くと膝が痛む
  • 膝に水が溜まる

このような症状でお悩みになっている方はいませんか?

このような症状で悩んでいる方は、変形性膝関節症の可能性があります。変形性膝関節症は、軟骨が変形・摩耗して膝関節に痛みが生じる疾患です。放っておくと症状が悪化して、痛みが増し、日常生活に支障がでるほどになってしまいます。

また、軟骨の変形が強くなると手術が必要になってしまうこともあるため、できるだけ早く治療を始めることをおすすめします。

今回は、この「変形性膝関節症」について、ご紹介させていただきます。

上記の症状に限らず、ひざの痛みで苦しんでいる方は、ひとりで我慢せずにけんとれ接骨院までぜひご相談にきてください。

変形性膝関節症とは

変形性膝関節症は、ひざの内側もしくは外側の軟骨が摩耗して、ひざ関節に炎症が起きたり、水が溜まったりして痛みが生じる疾患です。炎症が起きた状態でひざ関節に負荷がかかると、軟骨がさらに削られて、骨まで変形していきます。

膝の痛みで苦しんでいる方の原因として、最も多いと言われている疾患です。また、閉経後の女性に多く発症し、進行すると歩くのが困難になってしまうこともあります。

予防方法は、体重を管理し、膝の周りの筋肉を鍛えることで膝にかかる負担を軽減することです。後ほど説明いたしますが、症状が軽ければ保存療法や関節鏡手術、重い場合は膝関節を人工関節に置き換えるような手術が行われる疾患です。

変形性膝関節症が発症する原因

変形性膝関節症が発症する原因はいくつかあるのでご紹介します。これらに当てはまったら必ず変形性膝関節症が発症するというわけではなく、発症リスクが高くなると思ってください。

原因1:加齢

ひざへの衝撃を和らげるクッションとしての役割がある軟骨は、年を重ねるごとに少しずつすり減っていきます。また、年を重ねると軟骨は弾性を失い、摩耗しやすくなってしまうのです。

原因2:過度な体重増加

先ほども説明しましたが、膝関節には、立ち上がったり歩いたりするときに大きな負荷がかかります。そのため、ひざ周辺の筋力と体重とがアンバランスになってしまうと、膝関節への負担が増え、変形性膝関節症を進行させるリスクとなると言われています。

原因3:体型

O脚など、片側の軟骨に負荷が掛かりやすい体型は、変形性膝関節症の原因となるといわれています。

その他の原因

膝に負担がかかる正座をよくする方、遺伝によって生まれつき軟骨がもろく傷みやすい方も変形性膝関節症の発症リスクが高いです。

変形性膝関節症はどんな症状か

変形膝関節症の症状は、進行度や個人の筋肉量により異なりますが、進行すると立ち上がる瞬間や歩くときに膝が痛むという症状がよくみられます。

進行度による症状の違い

初期の症状ですと、歩き始めや、朝起きたときに膝に違和感を生じたり、軽い痛みがでてきます。しかし、痛みを感じる症状の多くは一過性のもので、少し休めば痛みは無くなります。

症状が進行してしまうと、膝を曲げる動作をしたときの痛みが、はっきりと自覚できるようになります。また、膝が熱を持つようになったり、腫れたり、水が溜まるといった症状が見られるようになります。

重症化してしまうと、骨の変形が進み、膝の痛みで日常生活に支障をきたすようになります。人によっては骨の変形が目視で確認してわかるほどです。

変形性膝関節症の診断方法

通常、変形性膝関節症の診断は、問診にて患者さまから動作ごとの痛みの状態を伺い、視診にてO脚の程度や膝関節の水腫などを確認します。

また、病院などでは骨の変形を確認するため、レントゲン撮影をするのが一般的です。骨と骨の間が狭くなっているほど、軟骨がすり減ったと予測できます。

しかし、レントゲン撮影は骨の変形はわかりますが、軟骨のもろさや骨の炎症などは診断できないため、膝の痛みが強いケースでも原因がわからないことがあります。

そういった重症状態の場合、MRI検査をすれば、レントゲン撮影ではわからない半月板や骨内の状態などさまざまなことを診断できます。

また、膝が炎症で腫れている場合は、関節液を抜き取り液の性状で疾患を判断することもあります。正常の関節液は無色透明ですが、変形性膝関節炎が起こっている場合の関節液の色は黄色透明、関節リウマチの関節液は黄色混濁など疾患によって関節液の色が異なります。

変形性膝関節症の治療

現在、変形性膝関節症の治療は進行度によって、大きく分けると2つのアプローチがあります。ひとつは、保存療法で、もうひとつは手術療法です。

保存療法は現在の症状を抑えて、これ以上進行しないようにする治療です。生活指導や薬物療法、運動療法、装具療法があります。

保存療法の中にも症状ごとに治療法やリハビリ方法が異なるため、手術療法は、重症化してしまい、保存療法でも改善が見られないときに行う治療です。

変形性膝関節症で変形してしまった骨はもとの状態には戻りません。そのため、早期発見のために、少しでも違和感があったら出来るだけ早く専門家に診てもらい、適切な治療を受けましょう。

運動療法

大腿四頭筋を鍛えることで、膝関節が安定して膝への負担を減らし痛みを和らげてくれます。

鍛えるといっても激しく筋トレする必要はありません。逆に激しい筋トレは膝を痛める可能性があるため、控えましょう。ちょっとした体操で大腿四頭筋を鍛えることができるので、おすすめの方法をいくつかご紹介します。

ただし、運動療法は、痛みがあるときに行うと悪化する可能性があるため、専門家に相談して開始時期を決めてください

2名で行う関節を固定した運動

施術者が患者の脚がブレないように固定し、足を蹴らせる運動です。股関節と膝関節の2関節を同時に曲げ、患者はそこから脚を蹴るように伸ばします。

関節を固定してから伸ばす動作をするため、安全で効果が期待でき、患者本人が脚に力が入っていることを感じることができます。

パテラセッティング

膝を伸ばして床に座り、膝の下に丸く畳んで高さをだしたタオルを膝の下に挟みます。挟んだタオルを押しつぶすように力を入れます。このときにお尻が浮かないように実施し、膝の前側の筋肉が硬くなるように行いましょう。

ウォーキングやストレッチ

また、膝周りの筋肉や関節の柔軟性を保つためには、ウォーキングがおすすめです。あまり長い時間歩くと悪化する可能性があるため、30分程度にしましょう。歩くのが痛いという方は、膝をゆっくり曲げたり伸ばしたりするストレッチでもよいでしょう。

生活指導や装具療法、薬物療法

生活指導では、出来るだけ膝への負担がかからないような生活を心がけるように指導します。正座や長時間歩行を控え、肥満気味の方は標準体重に近づくようにダイエットする必要があります。

装具療法は、O脚など体形的な問題が理由で変形性膝関節症になっている場合、装具を装着して体重のかかる部分を調整し、膝関節への負担を軽減させることです。市販されているものを使っても良いですが、出来るだけ専門家の指導のもと、自分にあった装具で治療することをおすすめします。

薬物療法では、膝関節に炎症が見られたときに消炎鎮痛薬や湿布を使ったり、軟骨の保護や痛みを和らげるために、関節内にヒアルロン酸を注入したりすることです。

手術療法

膝の痛みで歩くことが困難で日常生活に支障をきたすような状態で、ご紹介した保存的療法を行っても改善が見られないときは、手術療法を選択することもできます。

変形性膝関節症で行われる手術療法は、関節鏡視下手術、高位脛骨骨切り術、人工関節置換術があります。それぞれ簡単にご説明します。

関節鏡視下手術

まだ症状がそれほど進行していないケースで、関節鏡を使って変形した半月板や炎症性の滑膜を切除することで、痛みを和らげることです。

高位脛骨骨切り術

骨の変形により、膝関節に偏ってかかってしまっている力を、骨を切り整えることで膝関節へバランスよくかかるようにすることです。

人工膝関節置換術

変形性膝関節症の症状が進み、骨の変形が大きくなり、痛みで日常生活に支障をきたす場合に、膝関節を切除して人工関節を骨に固定する治療法です。可動域が狭くなることや、人工関節の交換をしなければいけないことがあるというデメリットもあります。

富山市にあるけんとれ接骨院は、「治療を必要としない身体づくり」をサポートします

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